第668話不思議だけど親しみやすい彼が彼女に贈った愛

「入れ!」

アクセルの声は、命令を叩きつけるように低く暗かった。

扉はすぐさま開いた。

入ってきたのは別の部下だった。アクセルは一目で見抜く――プレストンの手の者だ。

胃の底がすうっと沈む。

「話せ。いったい何が起きた?」

プレストンに何かあったのなら、これはとてつもない厄介事になる。

そして次の瞬間、アクセルの最悪の予感は現実になった。

「峡谷近くの現場が急襲されました。商品は全部押収されました。うちの連中は死んだか捕まったかで、客もかなりの数が特別捜査班に逮捕されています」

アクセルは跳ね起きた。「今なんて言った? どうしてそうなった。お前はどうやって逃げた?」

「特別...

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